元ブラック企業20代薄給OLの転職ブログ

就職活動に失敗しブラック企業に入社した、ゆとりOLの波瀾万丈な転職履歴と実情を綴っています

ブラック企業の不幸な社員たち。

新卒入社の会社にいた頃、まだいい意味でも悪い意味でも会社に染まりきっていなかった1、2年目の私は周りの働く人達に対しいつもこう感じずにはいられませんでした。


ここで働いている社員はどうしてこんなに不満と愚痴ばかりで不幸なんだろう??


勿論、こんな事思っていても表には出さず淡々と業務をこなし、下っ端らしく(辞めるまでの5年間後輩が入ってくることはありませんでした)振舞っていましたが、よくよく思い返せば、所属するチーム単位でのおつかれさま会と称した飲み会などは苦痛意外の何物でもなかったなぁとしみじみ思います(^^;


同年代がほぼいない(20〜30前半の今後を担うような社員は新卒・中途問わずほとんど転職していく)ので、中年古株先輩方の暗〜い愚痴のオンパレード。特に痛烈だったのはDINKS・独身上司達の愚痴を延々聞かされているうちに気付かされた悲しい現実。


それは敢えて子供を持たないと選択しているのではなく(会社が薄給・ブラックだから)マイホームも子供も持ちたくても持てない・持つ自信がないという事。

いくら能天気でゆとり世代と小馬鹿にされた私でも分かるほど、直接的ではなくても何度も愚痴を聞いているうちに気付かされた時には、恐ろしさで本気で辞めてしまおうと決意したきっかけになりました。

また、八つ当たりのような意味不明な説教(俺は氷河期で就職したから苦労したし、最近の若者ももっと苦労すべきだ云々…)が日常茶飯事で、社内は暗い中高年の吹き溜まりのような雰囲気なのも。


愚痴の内容は典型的な会社そのものの仕組み(オーナー社長の絶対服従と莫大な報酬)や、その下で薄給長時間労働を強いられている環境、また斜陽産業の為今後も色々な意味で全く期待も出来ない、そんな殺伐とした環境の中で他社員への妬み僻みの話題・悪い噂は非常に多く人間関係は常に最悪でした。

(管理職同士の罵詈雑言、新人への罵倒・八つ当たりは当たり前、中途採用者が人間関係ですぐ辞めていくのを改善する部署も無ければその上司も無関心、お局的存在が各部署で幅をきかせている、悪い噂だけは社内に広まる、過労で救急車がやってくる、などなど…)


そんな環境に5年もいた自分自身も相当不幸だったし今更思えば染まりつつあったのかもしれませんが、それを一気に自覚したある一言がありました。

それは繁忙期のいつも通り連日遅くまで残業をするしかなかったとき(勿論残業代はでません)、ある他部署の上司(長年在籍、よく残業をしているが、とても穏やかな方)が給湯室でポツリと呟いた一言。


この会社潰れてくんねぇかなぁ

※真顔


伏目がちにカップ洗いながら呟いたその一言は随分経った今でも未だに忘れられません。

そんな上司は今でも(おそらく)その会社で働き続けているのですが、勤め続ける程に自分自身の中に、会社に対する負の感情が掛算のように大きく増えていくんだな、と悟りました。

しかも当時、他の会社も何も知らない私は社会人になると、こういう事は普通の事なんだろうな、なんて呑気に思っていました…